誰も見てません

Nobody cares

whenever you are

猫を失ってもうすぐ二ヶ月がたつ。友人の前で猫が夢に出てきた話を少ししたら、涙が出そうになって自分で驚いた。この感じでは、私の腕のなかであのこが死んだときの話など、とてもできない。もう、泣かずに話せると思っていたから、驚いた。それ以上、猫の話は止めた。

保護された猫の里親募集のサイトを毎日毎日、何時間かおきに眺めている。猫が使っていたトイレや鞄や爪研ぎをどこかの保護団体に寄付しようと思ったのがきっかけだったけれど、このまま残してまた猫を飼い始めようと思っている。

さっきテレビでセリーヌディオンのタイタニックのテーマを聴いて、ネットで歌詞と和訳をみて、好きだなと思った。たぶん小学生の頃観たタイタニック、今でもたまに観たくなる、大好きな映画だ。あまりに有名で、好きな映画の紹介としてはおしゃれじゃないけれど(おしゃれな人はgummoとかひなぎくとかを出すのでは)、私はタイタニックがベスト3に入ると思う。たまに夢の中で、とても現実的で、感情的で、ノスタルジックで、壮大な体験をすることがあるけれど、タイタニックはまさにそんな夢に似ている。愛して失ってもう二度と戻らない存在と時間が、確かにあった中に自分が生きていたという事を実感する感覚。

Every night in my dreams
I see you, I feel you,
Far across the distance
And spaces between us
You have come to show you go on

Near, far, wherever you are
I believe that the heart does go on
Once more you open the door
And you're here in my heart
And my heart will go on and on

もう猫はいない。夢で過ごした彼らもいない。亡くなったあの人もここにはいない。私もいつかいなくなる。だけど、なくなるわけではない。誰かの中で、誰かが生きている。