誰も見てません

Nobody cares

桜桃子

さくらももこさんのエッセイを小学校、中学校以来に読んでいる。読みやすくてびっくり。そしておもしろい。さるのこしかけたいのおかしらは人気のようで図書館になかったので、その後に出た、そういうふうにできている、や、あのころ、まるこだったを借りた。10代の時もこんなに笑ったエッセイはないと思っていたが、今でも声を出して笑えて、おもしろかった。
この方は俯瞰視が得意で、自分のことをかなりよくわかっていると思う。さくらももこというご自身で考えたひらがなのペンネームも作風にぴったりだし、当時は自己プロデュースなんて言葉はなかっただろうが、安室奈美恵と同じでそういう自己表現、自己イメージの取り扱いに長けていたのだと思う。漫画やエッセイを読んでいて驚くのはまるで小学校3年生のまるちゃんが書いているかのように繊細なところまで心情や動きがリアルなところだ。誰しもずっと子どものころから変わらない心を一部分でもずっと持っているとは思うが、それをきちんと細かいところまで表現できて、世の中に出せて、共感を得られるのは凄いことだと思う。
帯状疱疹か出て暫く安静にしていなくてはならないので、さくらももこのエッセイをたくさん読んで過ごそう。トホホ。