誰も見てません

Nobody cares

約300日ぶりのブログ

お題「#この1年の変化」

放置していたブログを見てみると、妊娠しコロナ渦がきて里帰りしたところで更新が止まっていた。あれから人生の中で初めて人間を産み育てるという期間に入って、視野が狭まったような広まったような、今までとは少し違う毎日を暮らしている。

1年前はつわりが落ち着いてきたもののコロナの状況が悪化し、職場もどんどんバタバタし始めていた頃。仕事では今までとは違う形式を求められている中、自分の中でも今まで知らなかった妊娠、出産への備えを整えていかなければならなくて、どこか緊張したり迷ったりしていたような気がする(例えば職場で、どこまで主張してよいのか、通勤や勤務時間についてもっと相談すべきか?お腹の我が子をどうやって守るのか?コロナの中満員電車に乗って、マスクで苦しくなり、途中下車している状況で、子に何かあったら...?など)

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4,5月はほぼ会社は休みになり、通勤の心配は減り、6月に入ってやはり心配だった有休を合わせて早めに産休に入らせてもらった。この頃はまだ逆子で、逆子体操を家でやったらゴロンッと我が子が回ってくれたのがすぐわかった。素直な子だ。里帰りしてすぐは誰もいない実家の一階で2週間は大人しくし、何事もないぞとなってからはあまり気を遣わずに散歩に出かけたり友人に会ったりした。ここでコロナのストレスがかなり軽減されたので早めに都内から離れて良かったと思う。

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7月はほぼ毎日近くの河原を散歩しポケゴー。髪ボサボサでお腹をさすりさすりよく歩いていた。暑かったので水筒とタオルを小さなショルダーに入れて。この頃妊娠の影響で後頭部下こめかみ辺りから異常に汗が出て結んでいた髪から雫が垂れるくらいだった。
中学の頃から仲の良い近所の友人と主に散歩で一緒に過ごせるのがすごく楽しくて幸せな時間だった。

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8月出産。それまで出産の痛みが楽しみすぎてワクワクしていて、人に話しながらも楽しみで仕方ないのとニヤニヤしていた。いざ出産してみると、もう2度と味わいたくありませんすみませんでした、という感想しかない。でも...産後半年経った今、痛みを思い出して文章化しようとしても全然できない。ちゃんと忘れてしまうものらしい。予定日を10日以上過ぎ促進剤を入れ入院2日目でやっと会えた我が子に対し、カンガルーケアですぐに胸の上に乗せられたとき思ったことは、重い、だった。ただ重量を感じただけではない、何かものすごいものが出てきてしまったという紛れもない命の重みをずっしり感じたあの感覚は不思議だったし忘れられない。

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9月、なんとしても子の父の誕生日までに自宅に戻りたく、コロナの状況が早く良くなることを祈る毎日。実家でのストレス(この頃は自分が被害者のようで辛かったけど、今思えば大したことはなかったと思う)もあったけど、それより私は東京で家族を持ったのだから、早く夫、私、子、の3人家族でスタートしたいという思いがすごく強かった。ここで実父母と暮らしている場合じゃない、と思ってしまった。無事9月末にガラガラの新幹線で都内に戻る。

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10月、子の湿疹、自分の湿疹や乳腺炎に悩まされながら育児に奮闘する。何をしていたかあまり覚えていない。インスタを眺めまくり情報を集め、育児グッズを色々買い漁る。

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11月、少しずつ3人の生活が安定し始める。子の表情が豊かになり声も出しよく笑うようになったので写真を撮りまくる。

12月、東京は冬でも晴れが多くて過ごしやすいなあとよく思っていた。飼い猫が寝かしつけの邪魔をすることに本当に腹が立って辛かった(今も)。周りから貰っていたお下がりの服がだんだんサイズアウトしてきたため買い求めてメルカリにはまり、毎日のように子ども服が届く。カーシェアに登録し、月に数回義実家に通い出す。

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1月、ささやかな正月。少し早いが保育園入園を見越して子と区の児童館的な所に通い出す。子ども服に引き続きハマり、子ども服ブランドに詳しくなる。メルカリで買って子に着せては写真を撮るたまちゃんのお父さん状態。

2月、子どもが夜良く寝るように、朝の散歩をはじめる。家のすぐ隣の公園をうちの庭ということにしてハードルを下げ寝起きのボサボサ頭に抱っこ紐なしで、かろうじてパジャマからは着替えて出る。それでも数日後には昼前の散歩になってしまった。朝起きれない。

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3月、夜泣きや突然のギャン泣き、叫び声には辛くなってしまうが、こんな時期は人生ですごく短く、何十年後には今の状況を思い出してなんて幸せだったのだろうと思うんだろう、と考えながら子を抱いている。自分たちが健康で、子が元気よく泣いて、かわいくて、猫2匹も元気に駆け回っている、これ以上の幸せがあるのだろうか? 今のところまだわからない。

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